2013年11月30日土曜日

桐谷さんの株主優待ライフ

桐谷広人『桐谷さんの株主優待ライフ小学館、2013
桐谷さんという人は元将棋のプロ棋士で、今は投資家そして株の評論家として活躍している。将棋指しは研究と勝負好きな性格から、株をやる人は少なくないそうだが、このようにプロの将棋指しから投資家に転じた人の本は読んだことがなかった。

株主の優待を享受して優雅な人生を送っているような序章も「こういう生活もあるのか」と新鮮だったけれど、
本書の醍醐味はやはりリーマンショックによる株の暴落と、将棋指しを目指してプロになるまでの死ぬような日々の回想にある。18歳でプロの将棋指しになることを決めたものの、奨励会の年齢制限の21歳が2年半と迫る中、1人で都会に出てきて、アルバイトと1日2食のインスタントラーメンで食いつなぎ、年齢制限の恐怖で体調が蝕まれていく…。

このような体験を送った桐谷さんいわく、将棋指しというのは「家族など周りに支援してくれる人がいて、小学生などの若さでプロを目指した」人でこそ名人になれるそうだ。一方で「1人で都会に出てきて、高校を卒業してからプロを目指す」という桐谷さんのような人では、負けた後に気持ちを支えてくれる家族がいなければ精神が蝕まれるし、プロになった後も限界がある。本人いわくプロになれたことでもありがたいことだという。

将棋指しを目指した理由が「父が共産党員で、地元の企業のブラックリストに載っていて、家族が思うように就職できなかった」ことだったというのも面白い。桐谷さんの年代、特に少年時代極貧だった人は「将来どうやって食っていくか」で必死だったことが伺える。生活水準が上がった、というよりも食うに困っていない段階では「自分に合っているかどうか」「好きなことかどうか」を考えられるのでそれだけ幸せと言える。

桐谷さんのこのあたりの人生を見ると、自分がSC2をやっていた時期を思い出す。自分は幸いにも家族は全面的に支援してくれたが、プロを目指すのが遅すぎた。そもそも本当に自分に何ができるのかすらわかっていなかった。そう考えると、自分を知るためにとりあえず中国語や空手など手を出してみたのは良いことだったと思う。このように他人の人生を読んでみると、自分の人生を一歩引いて客観的に見られる。特に本書は将棋指し全般に対して興味がある、という方にお勧めです。
ところで、「将棋指しは昔は今のように世間に広く知られた職業ではなかった」ので結婚などは望めなかったそうですが、プロゲーマーは今後どうなるんでしょうね。Boxerクラスなら大丈夫という気はしますが、現役だと余裕もないですから基本的には引退後になるのかな。

2013年11月25日月曜日

SC2を引退して語学の勉強に集中します

台湾留学の後半から「自分にはSC2に向いていないのではないか」という疑問が出てくるようになったのですが、
日本に帰って2ヶ月が経過し、改めて「自分はSC2に向いていない」ことに気づきました。いくつかSC2について、向いていないと思うに至った過程をを書いてみたいと思います。


2013年11月15日金曜日

MMA vs Pet Derelict

MMA vs Pet Derelict

MMAとPetのDerelict Watcher。パッチ後のTvZに興味があったので見た。MMAはクロークバンシーに、PetはSpeedlingPushからdoublelingmutaにいく展開。SpeedlingPushがSCVのリペア反応が良かったせいか普通に対応できていたのが個人的に気になったポイント。自分がやるとリペアが間に合わなくて死んでしまうから封鎖しないといけない。

Derelictは4baseにのばしたあと3rd4thが離れててMutaにつぶされやすいのと、正面が広くて軍を集中してないと潰されるのが厄介。MMAはその点正面にPFを置いて守りやすくしているのと、同じく正面にセンサーを置いてZの進入に3rd4thの軍を戻せるようにしてる。

継続的に2-4Mediをドロップに回すと一方的にハラスされないできる。送った2MediをMutaに狩られるのが心配なところだけど、DerelictはXelnagaを取って周囲のOverlordを狩っておけばMutaの接近に気づけるので比較的安全にドロップを送れる。
このような後半の安定化のためには中盤のPushのとき、ついでに迂回しながら各地のクリープとOLを掃除しておくのが大きな意味を持つのでぜひやっておきたい。

Widowmineの範囲弱体化でおそらく対Muta性能が落ちてると思うんだけど、後半Mutaの数が20-30になったらThorを追加するのが必要みたい。

2013年11月13日水曜日

Bomber vs SOS YeonSu

BomberはSOSのProxyをSGを見て、軍量を増やしてPushするオーダー。軍量を増やしてNexusを強引に割ることでテックの遅れを挽回できる。SOSのビルドはLapackさんがkurOaWikiに書いてくれているのでそちらを参考に。

個人的によくわからないのがリーパーの動き。Pの2ndを確認したあと、4:40-5:00の間、P側のXelnagqaを抑えている。ZealotStalkerPushを警戒しての動きだと思うけど、個人的にはそんな暇があったらProxyをさっさと見に行ったほうが安全だと思った。
ZealotStalkerが突っ込んできたところでT側の対応はほとんど変わらないはず。まあ細かいところなんですが。


2013年11月11日月曜日

TvT Bioミラーの後半戦


MMA vs Maru のSeason3Finalの録画を見てた。Poltが実況解説、あれこの人こんなに英語うまかったっけ…。ネイティブじゃないから聴き取りやすく、かつプロの思考を学べます。
TvTの後半戦についてちょっと思ったことを復習のためにもメモ。

Bioミラーでお互いに200/200まで増えた後はタンクの位置取りとDoomDropを狙っていくのが基本戦術となる。

タンクの位置取りにはマップごとにタンクの強いポイントを覚えるのが重要で、たとえばAkilonWasteは4th位置の上の崖、2ndと3rdの間などが強く、実際MMAもMaruの3rd位置(本来は4thとなる位置だけど)の崖にタンクを展開してゲームを決めていた。

強力な位置にタンクを展開できれば少数のユニットでプレッシャーをかけられる状況が発生する。また相手ベースに近くなるのでベーストレードの際にも有利となる(相手の進軍のタイミングを見ていればの話だが)。以下のような戦術が取れる。
・相手の軍がタンクに集中することを利用し、軍を分けて薄いところを狙う(DoomDropなど)
・展開した部分からタンク射程が相手の施設に入るようにじりじりと前線を押し上げていく。単純な膠着状態と違い、タンクだけではなく相手の内政地が近いので狙っていくメリットは大きい。

反対に展開された側は以下のような戦術で対応できる。基本的にはContainの対応と同じ。センサータワーやスキャンで定期的に確認したい。
・相手の軍が集中しているので1-2Mediでベースを狙いに行く
・クロスカウンターのDoomDropを狙う

強力な位置にタンクを展開するためにスキャンを撃つ。OCのENは4thを取った後は無理にMuleに変換しなくていいと思う。攻め手は良い位置を取るように、守り手は良い位置を取らせないように動く。タンクの強い位置がお互いのベースから遠いマップ端にあったりすると攻め手と守り手がめまぐるしく入れ替わる。
たとえばAkilonの4thの崖の部分。守り手がそこをカバーできないようにタンクを展開すると、崖の部分は攻め手のベースから遠いので、攻め手の軍が孤立した状態になる。今度が守り手が軍を分けて攻め手のベースを狙いにいったりできる。この辺は文章で説明するのが難しいなあ…。なんとなく頭に入れておいてプロのTvTの動き方を見るとわかるかもしれません。

DoomDropはユニットを分けて薄いところを狙いにいくことと言い換えていいかも。こっちがタンクを展開して、相手の攻めをせき止める形が出来上がっているのであればどんどん狙っていったほうがいいと思う。

どのタイミングで軍を分けて潰しに行くかTvTの後半戦の醍醐味かもしれない。

高岡 英夫『究極の身体』講談社、2009

「みなさん、今日は身体をゆるゆるにして帰りましょう」―ぼくが通っている極真空手の道場で一般部の稽古が始まったとき、先生が発した言葉だ。

先生は世界選手権を2連覇したこともあるような人なのだけど、
その個人の印象からは、いわゆる空手家といって連想する「強い・硬い」というイメージはまったく感じない。「やわらかい・軽い」という印象だ。その先生がその日教えていたのが「ゆる体操」。
本書の著者である高岡英夫が考案し広めている体操で、「身体を脱力させ、本来身体が持っている能力を引き出す」ことを目的としている。
詳しくはゆる体操のウェブサイトに載っているが、「ぼーっとして寝転がって身体をプラプラさせる」というこの体操、正直ぼくには遊んで時間を浪費しているだけなのか、実は体の内部で劇的な変化が起きているのか、よくわからなかった。それでも空手の先生が良いといっている体操だから、何か効果があるのかもしれない。「いったいこれは何だろう」と興味を引かれ、Amazonで調べて今日に至る。

本書は高岡英夫が確立した理論、「魚体構造論(魚が水中を泳ぐように、人間も体幹を主動力として身体を動かした方が高いエネルギーが生まれる)」「組織分化(手足や胴体から骨の一つ一つに至るまで、身体の組織一つ一つを意識して別々に動かすことで精密かつ合理的な動きができる)」などを、マイケル・ジョーダン、イチロー、タイガー・ウッズなどの有名スポーツプレイヤーを例にとって説明している。
彼らトップアスリートの動きは軽くてやわらかく、たとえば立ち方一つとっても違う。トップアスリートの立ち方は「ゆらゆら、スーっ」としていて力みをまったく感じさせず、それでいて宙から一本の線で貫かれたように身体をまっすぐに伸ばしている。なぜそんな立ち方ができるのかというと、身体の一つ一つの構造を意識して、必要のない筋肉は一切使わないようにしているからだ。イチローの「振り子打法」もこうした身体意識から生まれたものだという。

一方で自分はStarcraft2プレイヤーとして、「身体の合理的な動きが、画面上で繰り広げられるPCゲームにどれほど影響するか」という点に少し興味がある。実際、InnovationやFlashの操作画面などは本書で語られている「ゆるりと脱力して必要最小限の力で身体を動かす」点に共通するものだと思うし、自分がプレイしていてもガチガチに指を固めた状態では、スムーズな動きはできないし、また身体を固めることに意識が行ってしまって、思考も途切れやすくなると感じる。

残念なのは著者の説明する理論の中に登場する著者のストーリーに一部説得力がないことだ。著者は全日本のスキーの女子選手などを指導した履歴があるようだが、その選手の名前が出てこない。何も知らない人が手に取ったら「胡散臭い」という印象を受けてしまうと思う。しかし中身はとても詰まっていて、随所になるほどと思える話が多いので、スポーツをやっている人はもちろん、スポーツ観戦者の方にもぜひお勧めしたい本です。

2013年11月8日金曜日

Protoss関係記事のまとめ

最近はProtossをやってます。Tに比べて知らない部分が多いので大変ですが、その分1戦1戦が楽しい感じ。以下、Protoss関係でおもしろかった記事をまとめておきます。

Stable PvP: Two Gate Safe FE
MonkによるPvPのガイド。9/19の記事だけど、基本的なPvPの概念を理解するには十分。

PvZ Simcity guide
DesrowによるPvZのSimcityガイド。2ndのほかに3rdや4thの封鎖例もある。

Imbabuilds.com
各種族のオーダーをまとているサイト。最近ではWCSSeason3を優勝したDearのオーダーがなどがまとめられている。

Jaypowersc2
NAのGMProtoss Jaypowerのサイト。Miniguideは場面がわかりやすく編集されているのでオーダーを学びやすい。